タバコの害

2014年のWHOが発表した報告書によると、タバコには7000種類以上の化学物質が含まれており、そのうち少なくても250種類は健康に有害で、69種類は発がん性があります。

喫煙が原因で生じる疾患には、息切れ、喘息、呼吸器感染症、がん(咽頭、口腔咽頭、食道、気管支、肺、急性骨髄白血病、胃、すい臓、腎臓、尿管、結腸、子宮頚部、膀胱)、冠状動脈性心疾患、心臓発作、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、骨粗鬆症、失明、白内障、歯周炎、大動脈瘤、アテローム硬化性末梢血管疾患、股関節骨折、不妊症、インポテンスなどがあげられます。

世界タバコ監視機構(GTSS)が22か国から収集したデータによると、13億人の喫煙者のうち、2億人が過去12か月の間に何かしらの禁煙に挑戦しているそうです。

つまり、タバコは吸ってはいるがどこかでやめたいと思っていたり、実際に禁煙しようと試みているということですね。

 

タバコがやめられない?それはニコチン依存症という疾患です。

では、何度となく禁煙にチャレンジしているけれど、またタバコに手が伸びてしまう。。。それはなぜでしょう?

禁煙に失敗する人の多くは、自分の意思の弱さにあるのでは、と考えているそうです。

 

タバコがなかなかやめられない原因は、本人の意思の弱さではなく、ニコチン依存症、つまり病気だという認識が意外に少ないようです。

 

ニコチン依存症(またはタバコ依存症)とは、体に害があるとわかっていても、ニコチン(タバコ)がやめられない症状です。

ニコチンは脳に作用してドパミンが放出されることにより快感が得られ、身体的、精神的効果を生み出します。快感を覚えた脳は、またタバコが吸いたいという欲求が常に生まれ、ニコチン依存につながります。そして、タバコを吸わないと、イライラしたり不安感が高まったりする離脱症状が現れます。

 

ニコチン依存症のなりやすさは、ヘロインやコカインよりもなりやすく、やめる難しさは、ヘロインやコカインと同等です。

 

 

禁煙外来を利用する

長期的な禁煙治療効果を期待するには、治療途中で脱落しないように、精神的・心理的サポートシステムをより充実していく必要があります。

 

禁煙外来に行けば、健康保険等を使って病院のサポートを受けながら禁煙治療ができます。

健康保険が使えるかどうかは、初診の際にニコチン依存性を診断するテストを実施し、要件をみたすことが条件になります。

禁煙治療には、ニコチンパッチ(貼り薬)やチャンピックス(飲み薬)が使われます。

ただし保険診療は12週間で、3割負担として、費用はどちらも2万円弱。3か月過ぎると自費になり、チャンピックスで6万円以上かかりますので、かなり高額な負担です。

 

CBDを禁煙補助に利用する

米国がん研究所の調べによると、薬やその他の助けなしに禁煙に成功できる人は、わずか4~7%で、薬を使って6か月の禁煙に成功している人は25%です。

しかし、薬だけでなく、カウンセリングやその他のサポートを併用している場合、禁煙の成功率が高くなっています。

ニコチン依存症という病気だというとを認識し、自分だけでなんとかするのはなく、医療機関や禁煙補助剤を利用してみましょう。

 

禁煙外来以外のオプションとして、CBD(カンナビジオール)を使ったベイパライザーもおすすめです。

 

※写真のように女性でも気軽に使えるペン型でCBD専用に作られたベイプペンもあります。

 

CBDとタバコ依存症について調べた、少人数の被験者を対象とした二重盲検無作為化比較試験が、2013年に実施されています。

1日に10本以上のタバコを吸う24人の喫煙者のうち、12人(女性6人)はCBDを配合するインヘラー(吸入器)をタバコが吸いたくなった時に使ってもらい、残り12人(女性6人)は偽薬を配合したインヘラーを、いずれも1週間使ってもらいました。

実験期間中のタバコを吸いたい欲求、不安感などの症状を毎日記録してもらい、実験終了後21日後にフォローアップを実施しました。

実験後、CBDを利用したグループのタバコ消費本数は、偽薬群と比較して40%少ない結果となっています。

 

小規模な短期間の調査のため、評価をつけるのは難しいですが、CBDがニコチン依存の禁煙による禁断症状の助けになる可能性があるかもしれません。

 

タバコの量を減らすなら一気に!

余談ですが、新しい研究で、タバコのニコチン含有量を一気に減らす方が、徐々に減らすよりも、喫煙の毒性の低下が大きいことがわかっています。徐々に減らすのは、全く減らさなかった人と変わらないという結果があることから、「減らすなら一気に」が良いということになります。

 

結論

タバコが健康に有害であることは事実であり、私の住むカリフォルニアでは、レストランや公共の場所でタバコを吸うことは禁じられており、喫煙者は非常に肩身の狭い思いをしています。喫煙者の中には、何度となく禁煙を試みては失敗を繰り返している方が多いでしょう。

 

CBDオイルを飲んだり、タバコを電子タバコに変えてCBD入りリキッドを試すことは、禁煙補助に役立つかもしれないことがわかりました。CBDを利用して禁煙に成功したという声は多いのが事実です。

また、価格も、使用量によりますが1か月分で1万円くらいですので、禁煙外来の保険診療が終了し自費診療になった場合の金額と比べても安価といえます。

 

CBDを使った禁煙方法、是非お試しください。

 


 

<参考文献>

Dependence on Willpower and the Failure of Smoking Cessation

日本医師会、禁煙の医学

禁煙外来における禁煙治療の長期的効果に関する疫学的研究

Cannabidiol reduces cigarette consumption in tobacco smokers: preliminary findings. Addict Behav. 2013 Sep;38(9):2433-6.

煙曝露のバイオマーカーに対するタバコのニコチン含有量の即時対漸減の効果:無作為臨床試験。Cannabidiol reduces cigarette consumption in tobacco smokers: preliminary findings. Addict Behav. 2013 Sep;38(9):2433-6.