9月21日、22日の2日間、カリフォルニア州のアナハイムで、麻の成分であるCBD(カンナビジオール)に特化したエキスポ、CBD EXPO WEST 2018が開催されたのでレポートします。

 

 

CBDエキスポとは?

最近話題の麻(ヘンプ)の成分の1つであるCBD(カンナビジオール)配合製品と、CBDについての様々なセミナーが2日間に渡って開催されました。

 

(写真:2日間のスケジュール)

 

場所は、南カリフォルニアで最も大きなコンベンションセンターの、アナハイムコンベンションセンターのお隣、マリオットホテル内です。

ベンダー数は約75、参加人数は発表がないのでわかりませんが、こじんまりしたエキスポではありましたが、セミナー会場は常に満席状態で、質疑応答も、業者、個人から活発に行われており、CBDへの人々の関心が高いことがわかります。

今回の私の目的は、商品を探すというよりも、業界の動向をみること。できるだけ、セミナーを聞きつつ、空いた時間に展示ブースをまわるといった感じでした。

 

(写真:狭い会場。。。すぐに席が埋まる)

 

フルスペクトラム VS アイソレート

これは必ず議論に持ち上がるこのテーマです。セミナー講師の口からも、何度となく出てきました。

フルスペクトラムとは?

フルスペクトラムとは、CBD単体だけでなく、その他のカンナビノイドであるCBN、CBG、CBC、テルペン類が含まれているCBDオイルのことです。CBDだけでなく、ヘンプが持つ微量成分をあますことなく摂取することができるので、アントラージュ効果*が期待できます。

※植物エキスのアントラージュ効果とは、植物に含まれる単離された成分よりも、様々な成分が含まれる植物エキスの方が、様々な成分の相互作用によって優れた治療効果が期待できるというもの。

アイソレートとは?

一方で、アイソレートとは、ヘンプオイルからCBDだけを単離し、その他のカンナビノイドが含まれていません。アイソレートCBDオイルとは、単離したCBDアイソレートとベースオイルを混ぜた製品です。

今回のエキスポのセミナーで、5人のスピーカーの内、4人はフルスペクトラム推奨派でした。理由は、上述のアントラージュ効果です。

どちらが良い?

2015年のヘブライ大学で実施された動物実験をあげ、フルスペクトラムの抗炎症作用は摂取量が上がるほど高まり用量反応曲線を描いたのに対し、アイソレートでは中等度の濃度から頭打ちの、釣鐘状の曲線を描いたためとしています。

【原題】Overcoming the Bell-Shaped Dose-Response of Cannabidiol by Using Cannabis Extract Enriched in Cannabidiol. Pharmacology & Pharmacy 06(02):75-85 · January 2015

ただ、フルスペクトラムは微量(アメリカでは0.3%未満は合法)ではありますがTHCが含まれており、そもそも日本に輸入しようと思った時に、非常に厄介であることは事実です。また、THCに過敏な方(遺伝的にTHCを分解しづらいなど)もいますので、そういった場合、アイソレートは無難な選択だと言えます。アイソレートが効果がないということではありませんので、誤解のないように。

ちなみに、今年6月にFDAの承認が下りた特殊なてんかんに適応のある処方薬、エピジオレックスは、マリファナ由来のCBD単体の医薬品です。

 

弊社でもうすぐ日本に正規輸入されるCBDオイルは、フルスペクトラムになります。

 

オーツーCBDドロップス 250 30ml(ペパーミント味)

 

CBDの次なるトレンド

セミナー講師が口を揃えて取り上げる注目の成分、それは麻に含まれるテルペン類。フルスペクトラムにはこれらのテルペン類が含まれますが、テルペンだけをブレンドした商品も続々とメーカーの新商品に登場しています。これらは、次なるトレンドに間違いないでしょう。

テルペンは、植物に含まれる精油成分で、味、香り、色のもととなる成分です。食品添加物、香料、アロマセラピーなどの用途に使われます。

ヘンプにはなんと200種類以上のテルペンが含まれているそうです。D-リモネン、ミルセン、リナロール、α-ピネンなどが良く知られています。中でも、β-カリオフィリンはCB2受容体を活性化し抗炎症作用があります。CBDオイルに混ぜることにより、CBDの効果を高めてくれるのです。

しばらく、テルペンに大注目です!

 

ペットのCBDの利用

今回のエキスポ出展ブースでも、ペット製品はかなりの割合を占めていました。また、セミナーのテーマにもペットへのCBDの利用についての話が多かったです。

ペットも人間と同じように、様々なCBDの働きが期待できます。抗不安、抗炎症、抗アレルギー、てんかん、神経保護作用、糖尿病、がん(治癒するとは言えないが、腫瘍が小さくなったというケースあり)など。

ペットには、ティンクチャー(液体タイプ)が摂取量がわかりやすいので良いとのことでした。ベースオイルはオリーブオイルが安全だとか。でも、商品をチェックしてみると、ココナッツオイルやMCTオイルをベースにしているのが多いようですね。

ちなみに、我が家のワンコは、MCTオイルベースのCBDオイルを利用しています。以前、腸に慢性的な炎症がみられると言われたことがあったので、ちょと継続して飲ませてみようかと思っています。

実は、知り合いのてんかん持ちのワンコに、CBDを勧めて使ってもらっているのですが、なんと、飲み始めてから、てんかんの発作が治まっており、CBDが切れて飲めなかったら、発作がまた起こってしまったそうです。

ちなみに、その知り合いには、CBDアイソレートパウダーを使ってもらています。パウダーとMCTオイルを混ぜています。

 

CBDアイソレートパウダー

 

実際、ペットの病院でカンナビス製剤というのは処方されるのかな?と疑問に思ったのですが、カリフォルニアにはAB2215という州法があり、処方は認められていないけれど、患者(ペットの場合はオーナー?)とカンナビス製剤の利用について話し合いと推奨は認められているそうです。

 

追いつかないラボのスタンダード

CBD製品は、必ずバッチ毎にラボでの分析をすることが法律で義務付けられています。メーカーサイトには、この分析表(COA)が掲載されている場合もあります。

ただし、ラボのスタンダードがきちっと決められていないそうです。ラボによって分析方法だったり、測定限界値だったりが異なれば、出てくる数値の読み方も変わってきます。

グリーンラッシュにのって、CBDメーカーはどんどんと現れました。ただ、しっかりと法律、品質管理の知識があるメーカーはそのうち半分程度だろうと言っていました。

消費者も、データを読みとる力を養う必要がありそうです。

 

2日間に渡り、セミナーと展示ブースを見てまわりました。ヘンプの成分CBDの様々な疾患に対する可能性と広がりを再確認することができ、有意義なものとなりました。

カンナビス関連のエキスポには、また折に触れ参加してみたいと思います。

 

(写真:購入した本、無料でもらったサンプルなど)